2年ほど前にしたためていた記事。下書きのままだったのだけれど思い出して更新することにしました。
上映最終日の前日。
まるで思い出してと言われたかのようなタイミングで目の前に映画情報が現れ、間に合う事ができた。
100分という短い時間の中で、若干の出来過ぎたようなストーリーはあったものの
それらを感じさせない、ハッと我に変える言葉の数々、シーンがあった。
お針子の給料について不平を述べた若いジャドに、エステルは
違う、そうではない、お金ではない、価値を生み出しているのよ、と言うようなことを言った。
費用対効果だとか、効率さだとか
世の中がそちらを向く中で
エステルの主張する、美を生み出すことの価値
お針子たちの揺るぎない美への追求
それらの想いが、ひと針ひと針に込められている、だからこそ芸術となる
自己矛盾なく、魂に忠実に生きる人々が携わるものが美しくないなど、あるわけが無い。