愛する祖父が旅立ったばかりの
私の世界が止まっていたとまだ感じていた時
祖父の事を想い、お参りを終え
普段は入らないお店に入り、なぜだか分からないがふと立ち止まったその瞬間
その場所、私はスピーカの真下にいた。
そしてそこから突然流れてきた音楽に思わず、
祖父からのメッセージがあった。
"reborn"
どれほど覚悟をしていても、
受け入れるには時間がかかる。時間がかかるということはそれ相当の意味があるのだろう。
頭ですぐに整理できることが答えでも解決でもなく、
この感情を味わい尽くした先に、本当の答えが待っているのだと思う。
哀しみに打ちひしがれる日々は、より一層人の痛みを理解できるようになり
私をひと回りもふた回りも成熟させてくれる。
病室での二人の時間が、どれほどかけがえのない、そして決して忘れることの出来ない時であったことか。
その時間が祖父からの最も大きなギフトであったのだと思い起こさせてくれた。