2020/01/29

日常の奇跡






大好きなフレグランスメゾンの一つ、ラルチザンパフューム。


最初の出会いは、表参道に素敵なブティックがあった頃、オーラソーマとのイベントでの出来事だった。

上下2色に分かれたオーラソーマのボトルを直感で選ぶ。
私が選んだボトルと同じカラーのフレグランスは、グリーンの瑞々しい香りL’eau de L’artisanと、パウダリーなピンクの美しい香りDrôle de rose 
その日私は、二本のうちの一本、
L’eau de L’artisan を選び、家へ連れて帰った。

惹かれていたもう一つの香りは、惹かれながらもなぜだか選ぶことが出来なかった。

その理由は、オーラソーマのボトルに答えが隠されていた。

その後もラルチザンが大好きになり、
Timbuktu Nuit de Tubéreuse Verte Violette 
そしてMéchant Loup 全てが記憶と共に刻まれていて、 
大好きでたまらないMéchant Loupはヨーロッパに初めて行った出張での美しい情景が、ホテルが、記憶に鮮明に刻まれている。




今夜、愛する友人からラルチザンのお話が出たときに

偶然にも彼女は、私があの時選べなかったDrôle de rose を持っていて、
そして、あの時私が選んだL’eau de L’artisanは、彼女が昔選ばなかった香りであったと判明し、
時を超え、今の自分の中にある香りだから買おうかと考えている、


そのように告げられた。


私たちは、お互いの一本目をいつどんな時に手に入れたのかはもちろん知らない。


けれども彼女との出会いの奥に
こんなにも美しい香りのエピソードがあったなんて

なんだか涙が出そうな程嬉しくて
大切な方との出会いには宝物が隠れているのだと、その奇跡をたまらく愛おしく思う。


2020/01/16

人生における成熟さ











人生とはどれほど長く共にいたかではなく、




どれほどの息が止まるような瞬間を味わえたのか






プライベートでもビジネスでも

その時間が濃ければ濃いほど


記憶には鮮明に刻まれ、


そして忘れられない出来事となる。




ビジネスにおいて、本当に素晴らしい戦法で
願いを叶えるボスがいる。




まず敵を敵ではなくさせてしまう。



気が付けばパートナーのような存在となり、

お互いのゴールの為に、共に歩みを進めることが出来る。





何が違うのだろうと考えた。


何人ものボスと働いてきたが、彼は本当に違う。




ボスは伝えたい事を、想いのままをぶつけても

クライアントはまるでボスの仲間であるかのような表情をし
願いを叶えようとしているのだ。






人としての成熟さを持ち合わせていること。




今私が出せる答えはそれに尽きる。



即ち、どれほど相手を受け入れられる器があるか、
またその覚悟があるのか。




どのような相手であっても


たとえ行き違いが生じても


批判を口にするだけではなく



存在に対して自然に敬意を持てること、
そのような生き方を選択し、今を生きていること。






ボスの言葉には重みがあり


 目の前の人々が真剣に耳を傾けてしまうのは、




 人生において、どれほど深く向き合い、
言葉にはならない葛藤を重ね、これまで生きてきたのかということ



 そして、存在そのものを受け入れて貰えると本能的に感じ取った人々の安心感が
彼の味方を自然と増やしていく。






 目に見えるものが全てではないこの世界の中で、


 でも目に見えるものを死ぬほど大切にしているこの業界で生きる私たち。





 美の本質、愛に生きることを体現しているボスとの出会いが齎してくれたことは



 魂へのギフトであった。





 言葉にはならない深い喜びと共に。