2017/05/04

Takumi



魂から美しい人。







最後にシェフが、自らデザートを運びに来て下さったその時



彼の中に漲る静かな美しい想いを、

料理人としての魂を、

一人の人間が持つ魂の美しさに私は感動した。









なんという芸術なのだ、と。


何度もため息が溢れてしまう見た目麗しいお料理の数々。







それらは口の中に入った時、さらに私たちを高揚させ、

様々なインスピレーションを与えてくれる。





そう、インスピレーションをわかせてしまうお料理であった。








ふと気付いたことがあった。

お料理を運ばれる方は、テーブルの上にお料理を置き
何も言葉を発さずにそのまま立ち去る。


なぜだろうと考えた時、カトラリーと一緒に運ばれていたメッセージ入りの小さな紙の存在に気付いた。




そこには、一品ごとのお料理に込められた想い、

そのお料理に使われている素材に対する想い、


すなわち、命に対する敬意が溢れていた。






言葉で説明をすることは、訪れた側がその想いを聞いてからお料理を頂くことになる。


運ばれた瞬間の、お料理が最も美味しい瞬間を味わって欲しい、
命に対する敬意があるから、命を頂くことへの感謝として美味しく味わって欲しい、





シェフは、素晴らしい才能を持ちながら、どこまでも自分ではなく

相手を想う気持ちに溢れている方。





その美しい想いはお料理にそのまま溢れていて

だから人を感動させてしまう。






帰り際、メッセージが入ったその紙を頂こうとした時、
全てのお料理の分を纏めてきましょうかとお店の方が仰り
ご丁寧に封筒に入れてお持ち下さった。



裏には、シーリングワックスで留められた美しい仕掛けがあって、
手を触れると、まだ温かかった。




28歳のシェフ。




人生は、どれほど美しく、

そして強い想いに溢れて、生きているか。







http://restaurant-takumi.com/










































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